2026.8.5

地震の後に「お湯が出ない」という状況になると、故障したのではないかと不安になりますよね。しかし、多くの場合は故障ではなく、安全装置が正常に作動してガスを遮断しているだけです。
この記事では、地震で止まったガス給湯器を安全に復旧させるための手順や注意点を分かりやすく解説します。
①地震で給湯器が止まる仕組み
地震が発生した際、給湯器やガスメーターが止まるのは、火災や爆発などの二次災害を防ぐための正常な動作です。
給湯器本体には地震感知器(感震器)が内蔵されており、一般的に震度5相当以上の揺れを感知すると、燃焼を強制的に停止させる仕組みになっています。これは、揺れによって排気筒が外れたり、機器内部で不完全燃焼が起きたりするのを防ぐためです。
給湯器本体が無事でも、屋外にあるマイコンメーター(ガスメーター)が揺れを検知してガスを遮断することがあります。
・マイコンメーター 地震やガスの異常な流量を検知し、自動的にガスを止める安全装置付きのメーターのことです。 地震後に家中のガス機器(コンロなど)がすべて使えない場合は、このメーターが作動している可能性が非常に高いといえます。
②復旧前の安全点検チェック
焦って復旧操作をする前に、まずは周囲の安全を確認することが最優先です。以下の3点を必ずチェックしてください。
「ガス臭い」と感じる場合は、絶対に復旧操作を行わず、すぐにガス会社へ連絡してください。
・火気厳禁 タバコやライターはもちろん、換気扇や照明のスイッチにも触れないでください(小さな火花で引火する恐れがあります)。
・窓を開ける 扉や窓を大きく開けて換気を行ってください。
・ガス栓を閉める 給湯器の近くにあるガス栓を閉めてください。
給湯器本体が傾いていないか、壁から浮いていないかを目視で確認します。また、機器の周囲が濡れていないか、水漏れの有無もチェックしてください。大きな地震の場合、配管が破損している可能性があるためです。
特に屋内設置型の給湯器や、外壁に排気筒(煙突のような筒)が出ているタイプは注意が必要です。
・排気筒の脱落・ズレ 排気筒が外れたまま使用すると、室内に一酸化炭素が充満し、一酸化炭素中毒を引き起こす危険があります。
・変形や詰まり 揺れで落下物が排気口を塞いでいないか確認してください。
給湯器のリセット前に、まずはガスが供給されている状態に戻す必要があります。
都市ガスの場合、マイコンメーターの赤いランプが点滅していることが多いです。
1.すべてのガス機器を止め、器具栓を閉じる(元栓は開けたまま)。
2.復帰ボタンのキャップを外し、ボタンを奥までしっかり押し込んですぐ指を離す。
3.ランプが点滅するので、約3分間待つ(この間にガス漏れがないか確認されます)。
4.点滅が消えたら、ガスが使用可能になります。
(参考:ガスメーターの復帰方法 | ガスメーターの種類と機能 | 東京ガスネットワーク)
プロパンガス(LPガス)も基本的には都市ガスと同様の手順です。
1.すべてのガス器具を止める。
2.メーターの復帰ボタンを押し、液晶の「ガス止」表示が消えるのを待つ。
3.液晶のアルファベット点滅が消えたら復帰完了です。
(参考:LPガス安全委員会:ガス漏れ、災害のときは - ガス使用を再開するときの安全確認/ガスメーター(マイコンメーター)の復帰方法)
ガスが復帰してもお湯が出ない場合は、給湯器本体のリセット操作が必要です。
地震後にリモコンに表示されやすいのが「111」という数字です。
・エラーコード111とは 給湯器の点火不良を示すコードです。地震でガスが遮断された状態で点火しようとしたため、エラーとして残っています。 このエラーは、一度リモコンの運転スイッチを「切」にし、再度「入」にすることでリセットできる場合がほとんどです。
リモコンの操作で復旧しない場合は、給湯器本体の電源リセットを試します。
1.給湯器の運転を停止する。
2.屋外にある給湯器本体の電源プラグをコンセントから抜く。
3.10秒以上待ってから、再びプラグを差し込む。
4.リモコンで運転を再開し、お湯が出るか確認する。 ※雨天時など、濡れた手でプラグを触るのは感電の危険があるため避けてください。
ノーリツを例に、地震後に多いエラーの対応方法をまとめました。
地震後によく見られるエラーコードとして「111」や「11」が挙げられます。
・操作手順 リモコンの運転スイッチを「切」にしてから「入」に戻します。それでも直らない場合、ノーリツ製品の一部では安全装置の解除に特定の操作が必要な機種があるため、取扱説明書を確認してください。
(参考:ホーム | 株式会社ノーリツ)
⑥修理が必要な故障の判断基準
リセット操作をしてもお湯が出ない、あるいは様子がおかしい場合は、故障の可能性があります。
「ピー」という高い音や「ボン」という爆発音、または焦げ臭い匂いがする場合は、すぐに使用を中止してください。 内部の部品が地震の衝撃で破損し、不完全燃焼を起こしている恐れがあります。この状態で使い続けると、火災の原因になり大変危険です。
自分で解決できないケース
・リセット操作を何度行ってもエラーコードが消えない。
・ガスメーターは復帰しているのに、お湯だけが全く出ない。
・給湯器本体から水が漏れ続けている。
・排気筒が明らかに曲がったり、外れたりしている。
これらの症状がある場合は、「メーカーの修理窓口」または「契約しているガス会社」へ点検・修理を依頼してください。
上記では地震後の給湯器復旧方法をご紹介しましたが、地震が発生すると、給湯器本体に異常がなくても停電によってお湯が使えなくなることがあります。過去の大規模地震でも、電力の復旧には数日から1週間以上かかるケースがあり、その間の入浴や炊事に不便を感じる家庭も少なくありません。
そんな災害時の対策として注目されているのが、ホンダの発電機「エネポ」やJVCポータブル電源を活用して給湯器を運転する方法です。
(参考:ノーリツ・エネポ JVCポータブル電源記載ページ pdf_1000601.pdf)
エネポ
ホンダの発電機「エネポ EU9iGB」は、家庭用コンセントと同じ100V電源を出力できるカセットボンベ式発電機です。
ガス給湯器の電源プラグを屋外コンセントからエネポに差し替えるだけで使用できます。※対応の給湯器が必要です

JCVポータブル電源
ノーリツの一部の給湯器ではJVCのポータブル電源に対応しています。
災害による停電時でも、ガスと水道が使用できる環境であれば、給湯器のリモコンで「応急運転モード」に切り替えることでお湯が使えます。※対応の給湯器及びリモコンが必要です

注意事項
上記はノーリツの対象機種での使用が前提です。また、停電時であっても以下の条件を満たしている必要があります。
・ガスが供給されている
・水道が使用できる
・給湯器や配管に地震による損傷がない
・指定の接続方法で使用している
※対応する給湯器やポータブル電源の詳細は、ノーリツの最新カタログや取扱説明書をご確認ください。
大規模地震では電気の復旧に数日以上かかることもあります。停電中でも給湯器が使用できれば、「入浴や手洗いができる」「炊事や洗い物にお湯を利用できる」といったメリットがあります。そのため、食料や飲料水だけでなく、こういった備えも検討しておくと安心です。
地震の後に給湯器が止まったら、まずは落ち着いて周囲の安全を確認しましょう。
・ガス臭くないか確認する
・ガスメーターの復帰操作を行う
・リモコンの電源を入れ直してリセットする
ほとんどの場合はこの手順で復旧しますが、もし異音や水漏れがある場合は、無理に使用せず専門業者に相談してください。日頃からガスメーターの場所を確認しておくことも、いざという時の備えになります。
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地震で止まったガス給湯器の復旧手順!お湯が出ない時の対処法や注意点

地震の後に「お湯が出ない」という状況になると、故障したのではないかと不安になりますよね。しかし、多くの場合は故障ではなく、安全装置が正常に作動してガスを遮断しているだけです。
この記事では、地震で止まったガス給湯器を安全に復旧させるための手順や注意点を分かりやすく解説します。
①地震で給湯器が止まる仕組み

地震が発生した際、給湯器やガスメーターが止まるのは、火災や爆発などの二次災害を防ぐための正常な動作です。
1-1)安全装置による自動停止
給湯器本体には地震感知器(感震器)が内蔵されており、一般的に震度5相当以上の揺れを感知すると、燃焼を強制的に停止させる仕組みになっています。これは、揺れによって排気筒が外れたり、機器内部で不完全燃焼が起きたりするのを防ぐためです。
1-2)ガスメーターの遮断機能
給湯器本体が無事でも、屋外にあるマイコンメーター(ガスメーター)が揺れを検知してガスを遮断することがあります。
・マイコンメーター 地震やガスの異常な流量を検知し、自動的にガスを止める安全装置付きのメーターのことです。 地震後に家中のガス機器(コンロなど)がすべて使えない場合は、このメーターが作動している可能性が非常に高いといえます。
②復旧前の安全点検チェック

焦って復旧操作をする前に、まずは周囲の安全を確認することが最優先です。以下の3点を必ずチェックしてください。
2-1)ガス臭とガス栓の確認
「ガス臭い」と感じる場合は、絶対に復旧操作を行わず、すぐにガス会社へ連絡してください。
・火気厳禁 タバコやライターはもちろん、換気扇や照明のスイッチにも触れないでください(小さな火花で引火する恐れがあります)。
・窓を開ける 扉や窓を大きく開けて換気を行ってください。
・ガス栓を閉める 給湯器の近くにあるガス栓を閉めてください。
2-2)給湯器本体の水漏れと損傷
給湯器本体が傾いていないか、壁から浮いていないかを目視で確認します。また、機器の周囲が濡れていないか、水漏れの有無もチェックしてください。大きな地震の場合、配管が破損している可能性があるためです。
2-3)排気筒のズレや詰まり
特に屋内設置型の給湯器や、外壁に排気筒(煙突のような筒)が出ているタイプは注意が必要です。
・排気筒の脱落・ズレ 排気筒が外れたまま使用すると、室内に一酸化炭素が充満し、一酸化炭素中毒を引き起こす危険があります。
・変形や詰まり 揺れで落下物が排気口を塞いでいないか確認してください。
③ガスメーターの復帰手順
給湯器のリセット前に、まずはガスが供給されている状態に戻す必要があります。
3-1)都市ガスの復帰操作
都市ガスの場合、マイコンメーターの赤いランプが点滅していることが多いです。
1.すべてのガス機器を止め、器具栓を閉じる(元栓は開けたまま)。
2.復帰ボタンのキャップを外し、ボタンを奥までしっかり押し込んですぐ指を離す。
3.ランプが点滅するので、約3分間待つ(この間にガス漏れがないか確認されます)。
4.点滅が消えたら、ガスが使用可能になります。
(参考:ガスメーターの復帰方法 | ガスメーターの種類と機能 | 東京ガスネットワーク)
3-2)プロパンガスの復帰操作
プロパンガス(LPガス)も基本的には都市ガスと同様の手順です。
1.すべてのガス器具を止める。
2.メーターの復帰ボタンを押し、液晶の「ガス止」表示が消えるのを待つ。
3.液晶のアルファベット点滅が消えたら復帰完了です。
(参考:LPガス安全委員会:ガス漏れ、災害のときは - ガス使用を再開するときの安全確認/ガスメーター(マイコンメーター)の復帰方法)
④給湯器本体のリセット方法
ガスが復帰してもお湯が出ない場合は、給湯器本体のリセット操作が必要です。
4-1)エラーコード111の解除
地震後にリモコンに表示されやすいのが「111」という数字です。
・エラーコード111とは 給湯器の点火不良を示すコードです。地震でガスが遮断された状態で点火しようとしたため、エラーとして残っています。 このエラーは、一度リモコンの運転スイッチを「切」にし、再度「入」にすることでリセットできる場合がほとんどです。
4-2)電源プラグの抜き差し
リモコンの操作で復旧しない場合は、給湯器本体の電源リセットを試します。
1.給湯器の運転を停止する。
2.屋外にある給湯器本体の電源プラグをコンセントから抜く。
3.10秒以上待ってから、再びプラグを差し込む。
4.リモコンで運転を再開し、お湯が出るか確認する。 ※雨天時など、濡れた手でプラグを触るのは感電の危険があるため避けてください。
⑤エラー復旧手順
ノーリツを例に、地震後に多いエラーの対応方法をまとめました。
5-1)地震後に多いエラーの対応方法(ノーリツ)
地震後によく見られるエラーコードとして「111」や「11」が挙げられます。
・操作手順 リモコンの運転スイッチを「切」にしてから「入」に戻します。それでも直らない場合、ノーリツ製品の一部では安全装置の解除に特定の操作が必要な機種があるため、取扱説明書を確認してください。
(参考:ホーム | 株式会社ノーリツ)
⑥修理が必要な故障の判断基準

リセット操作をしてもお湯が出ない、あるいは様子がおかしい場合は、故障の可能性があります。
6-1)異音や異臭が続く場合
「ピー」という高い音や「ボン」という爆発音、または焦げ臭い匂いがする場合は、すぐに使用を中止してください。 内部の部品が地震の衝撃で破損し、不完全燃焼を起こしている恐れがあります。この状態で使い続けると、火災の原因になり大変危険です。
6-2)業者へ点検を依頼する目安
自分で解決できないケース
・リセット操作を何度行ってもエラーコードが消えない。
・ガスメーターは復帰しているのに、お湯だけが全く出ない。
・給湯器本体から水が漏れ続けている。
・排気筒が明らかに曲がったり、外れたりしている。
これらの症状がある場合は、「メーカーの修理窓口」または「契約しているガス会社」へ点検・修理を依頼してください。
⑦【番外編】停電時でもエネポ・ポータブル電源で給湯器を動かす備えがおすすめ(ノーリツ)
上記では地震後の給湯器復旧方法をご紹介しましたが、地震が発生すると、給湯器本体に異常がなくても停電によってお湯が使えなくなることがあります。過去の大規模地震でも、電力の復旧には数日から1週間以上かかるケースがあり、その間の入浴や炊事に不便を感じる家庭も少なくありません。
そんな災害時の対策として注目されているのが、ホンダの発電機「エネポ」やJVCポータブル電源を活用して給湯器を運転する方法です。
(参考:ノーリツ・エネポ JVCポータブル電源記載ページ pdf_1000601.pdf)
7-1)もしもの時にお湯が使えるエネポ・JCVポータブル電源
エネポ
ホンダの発電機「エネポ EU9iGB」は、家庭用コンセントと同じ100V電源を出力できるカセットボンベ式発電機です。
ガス給湯器の電源プラグを屋外コンセントからエネポに差し替えるだけで使用できます。※対応の給湯器が必要です
JCVポータブル電源
ノーリツの一部の給湯器ではJVCのポータブル電源に対応しています。
災害による停電時でも、ガスと水道が使用できる環境であれば、給湯器のリモコンで「応急運転モード」に切り替えることでお湯が使えます。※対応の給湯器及びリモコンが必要です
注意事項
上記はノーリツの対象機種での使用が前提です。また、停電時であっても以下の条件を満たしている必要があります。
・ガスが供給されている
・水道が使用できる
・給湯器や配管に地震による損傷がない
・指定の接続方法で使用している
※対応する給湯器やポータブル電源の詳細は、ノーリツの最新カタログや取扱説明書をご確認ください。
大規模地震では電気の復旧に数日以上かかることもあります。停電中でも給湯器が使用できれば、「入浴や手洗いができる」「炊事や洗い物にお湯を利用できる」といったメリットがあります。そのため、食料や飲料水だけでなく、こういった備えも検討しておくと安心です。
⑧まとめ
地震の後に給湯器が止まったら、まずは落ち着いて周囲の安全を確認しましょう。
・ガス臭くないか確認する
・ガスメーターの復帰操作を行う
・リモコンの電源を入れ直してリセットする
ほとんどの場合はこの手順で復旧しますが、もし異音や水漏れがある場合は、無理に使用せず専門業者に相談してください。日頃からガスメーターの場所を確認しておくことも、いざという時の備えになります。
給湯機器や厨房機器など住宅設備のお困りごとはライフプラスへ
当社は、給湯機器メーカー「ノーリツ」の100%子会社として、グループの総合力と安心感を背景に、お客様の快適な暮らしを支えています。
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