2026.8.6

地震などの自然災害が発生した際、オール電化住宅で欠かせない設備がエコキュートです。エコキュートは単なる給湯器ではなく、災害時には貴重な「貯水タンク」としての役割を果たします。
この記事では、地震による断水や停電が発生した際に、エコキュートをどのように活用すべきか、また故障や転倒への備えについて専門的な視点から詳しく解説します。
地震で断水が発生した際、エコキュートのタンク内には数百リットルの水(お湯)が蓄えられています。この水を取り出すことを非常用取水と呼びます。
取り出した水は、トイレの洗浄水や手洗いなどの生活用水として非常に役立ちます。ただし、取り出す際は火傷に十分注意し、必ず以下の手順を確認してください。
ここでは三菱製エコキュートの取水方法を例にご紹介します。
三菱電機製のエコキュートから水を取り出す手順は以下の通りです。
・電源をオフにする 漏電遮断器を「OFF」にします。
・給水配管専用止水栓を閉じる タンクへの水の流入を止めます。
・逃し弁レバーを上げる タンク内の圧力を逃がすために、上部にある逃し弁のレバーを手前に起こします。
・非常用取水栓を開く タンク下部にある非常用取水栓を反時計回りに回すと、水が出てきます。
(参考:blackout-water-outage-water-intake.pdf )
②地震後の点検と復旧手順
地震の揺れが収まった後は、機器の安全を確認してから復旧作業を行う必要があります。地震後に慌ててお湯を使おうとすると、故障の原因になることもあるため注意が必要です。
停電後に電気が復旧した際、エコキュートは自動的に再起動することが多いですが、以下の点を確認してください。
・時刻設定の確認 停電時間が長いと、タイマーがリセットされることがあります。時刻がずれていると、電気代の高い昼間にお湯を沸かしてしまうため、必ず再設定を行ってください。
・沸き上げ設定の確認 「おまかせモード」などが解除されていないか確認し、必要に応じて「満タン沸き上げ」を実行します。
断水が復旧した直後の水道水には、空気や濁り(砂など)が含まれていることがあります。そのままエコキュートに水を通すと故障の原因になるため、空気抜きが必要です。
・混合水栓の「水」側を開ける 家の中の蛇口(水側)を数分間開け放し、空気や濁った水が出なくなるまで待ちます。
・給湯側の確認 次に「お湯」側を開け、スムーズに水が出ることを確認してから、エコキュートの電源を入れてください。
地震の強い揺れにより、配管に亀裂が入ったり接続部が緩んだりすることがあります。
・目視によるチェック タンクの周りやヒートポンプユニットの配管から水漏れがないか確認してください。
・エラーコードの確認 リモコン画面に「E」や「F」から始まるエラーコードが表示されている場合は、無理に操作せず、取扱説明書を確認するかメーカーに修理を依頼してください。
地震でエコキュートが倒れると、修理不能なダメージを受けるだけでなく、避難経路を塞ぐ危険もあります。導入時やメンテナンス時に以下のポイントをチェックしましょう。
エコキュートには、耐震性能を示す「耐震クラス」が設定されています。
・耐震クラスS 震度7相当の揺れにも耐えうる設計で、現在の主流となっています。
・転倒防止金具 タンクを建物や壁に固定する転倒防止金具が正しく取り付けられているか確認してください。
・補強の有無 古い設置基準で施工されている場合、金具の追加や交換を検討することをおすすめします。
機器自体の性能が良くても、土台となる基礎が脆弱であれば意味がありません。
・コンクリートの厚み エコキュートのタンクは満水時に500kg以上の重量になります。これに耐えられる十分な厚みと広さのコンクリート基礎が必要です。
・アンカーボルトの固定 基礎とタンクを固定するアンカーボルトが深く、強固に打ち込まれているかどうかが、地震対策の要となります。
④エコキュートの地震時の備えとしてのメリット
地震などの自然災害が発生すると、停電や断水によって普段どおりの生活が難しくなります。特にお風呂や洗濯、トイレなどに必要な「水」の確保は大きな課題です。
そんな災害時の備えとして注目されているのがエコキュートです。エコキュートは省エネ給湯機として知られていますが、実は災害時にも心強い機能を備えています。
エコキュートはヒートポンプでお湯を作り、貯湯タンクにためて使用する給湯機です。
一般家庭向けでは、
・370Lタイプ(3-4人の家族向け)
・460Lタイプ(4-5人の家族向け)
・550Lタイプ(6人以上の家族や二世帯住宅向け)
などの大容量タンクが一般的です。
つまり、常に数百リットルのお湯や水がタンク内に蓄えられている状態となります。
地震後は水道管の破損などにより、断水が発生することがあります。
エコキュートの貯湯タンクには大量の水が蓄えられているため、非常時にはタンク内の水を取り出して利用できます。
活用例
・トイレの洗浄水
・掃除用の水
・洗濯用の水
・手洗い用の水
特に断水が長引いた場合、自宅に数百リットルの水がある安心感は非常に大きなものです。
災害時には1人あたり1日3L程度の飲料水備蓄が推奨されています。
エコキュートのタンク内の水はンク内に長時間貯留されており、消毒用の塩素が消失している可能性があるため基本的に飲用には推奨されません。ですが生活用水として使えることで、備蓄している飲料水を飲むことに集中できます。
その結果、飲料水の消費を抑えられるというメリットがあります。
地震発生後、ライフラインの復旧は地域によって異なりますが、多くの場合はガスよりも電気の方が早く復旧する傾向があります。
エコキュートは電気でお湯を作るため、停電が解消されれば再び給湯が可能になります。
また、タンク内に残っているお湯があれば、停電中でも一定期間はお湯を使用できる場合があります。
※機種や設置状況によって使用条件は異なります。
⑤災害への備えを重視するならハイブリッド給湯機もおすすめ
さらに、防災性能と日常の使いやすさを両立したい方には、ハイブリッド給湯機もおすすめです。
ハイブリッド給湯機は、電気のヒートポンプとガス給湯器を組み合わせた高効率な給湯設備です。普段は省エネ性の高い運転を行いながら、災害時には状況に応じて運転できるメリットがあります。
1.停電復旧後にお湯が使える可能性が高い 自然災害では、電気・ガス・水道の復旧時期が異なることがあります。ハイブリッド給湯機は電気とガスの両方を活用するため、ライフラインの復旧状況に応じて給湯を再開しやすいのが特長です。
2.タンク内の水を非常用水として活用できる ノーリツのハイブリッド給湯機「HPHB R290」「ユコアHYBRID」には貯湯ユニットが搭載されており、災害時にはタンク内の水を生活用水として利用できます。断水時のトイレや掃除などに活用できるため、もしものときの安心につながります。
3.停電時対応でお湯が使える機種も 太陽光発電パネルや蓄電池があれば、停電とガス停止が同時に発生した場合でも、ヒートポンプを運転し、お湯をつくることができます。
大規模な停電の発生やガスの供給がストップした際でも、お湯を使える可能性があるため、災害への備えを重視するご家庭から注目されています。
過去のブログでハイブリッド給湯機の災害時のメリットについて詳しくご紹介しています。ぜひご参考ください。
ブログ│ガス給湯器・石油給湯器の修理・取替工事はライフプラス
地震大国である日本において、エコキュートは単なる給湯設備以上の価値を持っています。災害時に慌てないためには、日頃から非常用取水の手順を確認し、耐震対策が万全かチェックしておくことが重要です。
また、エコキュートは日常的な省エネ効果だけでなく、災害時の備えとしても大きなメリットがあります。
エコキュートの防災メリット
・数百リットルの水を備蓄できる
・断水時の生活用水として利用可能
・飲料水の消費を抑えられる
・停電復旧後にお湯を確保しやすい
・非常用取水栓で水を取り出せる
地震や台風などの自然災害への備えを考えるなら、エコキュートは「給湯機」であると同時に「家庭用の水備蓄タンク」としても活躍します。普段は意識しにくい機能ですが、万が一の際には家族の生活を支える大きな安心につながるでしょう。
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地震時のエコキュート活用法と断水対策!地震への備えとしてのメリットも合わせて解説

地震などの自然災害が発生した際、オール電化住宅で欠かせない設備がエコキュートです。エコキュートは単なる給湯器ではなく、災害時には貴重な「貯水タンク」としての役割を果たします。
この記事では、地震による断水や停電が発生した際に、エコキュートをどのように活用すべきか、また故障や転倒への備えについて専門的な視点から詳しく解説します。
①災害時の非常用取水手順
地震で断水が発生した際、エコキュートのタンク内には数百リットルの水(お湯)が蓄えられています。この水を取り出すことを非常用取水と呼びます。
取り出した水は、トイレの洗浄水や手洗いなどの生活用水として非常に役立ちます。ただし、取り出す際は火傷に十分注意し、必ず以下の手順を確認してください。
ここでは三菱製エコキュートの取水方法を例にご紹介します。
1-1)三菱電機製タンクの取水方法
三菱電機製のエコキュートから水を取り出す手順は以下の通りです。
・電源をオフにする 漏電遮断器を「OFF」にします。
・給水配管専用止水栓を閉じる タンクへの水の流入を止めます。
・逃し弁レバーを上げる タンク内の圧力を逃がすために、上部にある逃し弁のレバーを手前に起こします。
・非常用取水栓を開く タンク下部にある非常用取水栓を反時計回りに回すと、水が出てきます。
(参考:blackout-water-outage-water-intake.pdf )
②地震後の点検と復旧手順

地震の揺れが収まった後は、機器の安全を確認してから復旧作業を行う必要があります。地震後に慌ててお湯を使おうとすると、故障の原因になることもあるため注意が必要です。
2-1)停電復旧後の再起動手順
停電後に電気が復旧した際、エコキュートは自動的に再起動することが多いですが、以下の点を確認してください。
・時刻設定の確認 停電時間が長いと、タイマーがリセットされることがあります。時刻がずれていると、電気代の高い昼間にお湯を沸かしてしまうため、必ず再設定を行ってください。
・沸き上げ設定の確認 「おまかせモード」などが解除されていないか確認し、必要に応じて「満タン沸き上げ」を実行します。
2-2)断水復旧時の空気抜き手順
断水が復旧した直後の水道水には、空気や濁り(砂など)が含まれていることがあります。そのままエコキュートに水を通すと故障の原因になるため、空気抜きが必要です。
・混合水栓の「水」側を開ける 家の中の蛇口(水側)を数分間開け放し、空気や濁った水が出なくなるまで待ちます。
・給湯側の確認 次に「お湯」側を開け、スムーズに水が出ることを確認してから、エコキュートの電源を入れてください。
2-3)水漏れとエラーコード確認
地震の強い揺れにより、配管に亀裂が入ったり接続部が緩んだりすることがあります。
・目視によるチェック タンクの周りやヒートポンプユニットの配管から水漏れがないか確認してください。
・エラーコードの確認 リモコン画面に「E」や「F」から始まるエラーコードが表示されている場合は、無理に操作せず、取扱説明書を確認するかメーカーに修理を依頼してください。
③転倒と故障を防ぐ耐震対策
地震でエコキュートが倒れると、修理不能なダメージを受けるだけでなく、避難経路を塞ぐ危険もあります。導入時やメンテナンス時に以下のポイントをチェックしましょう。
3-1)耐震クラスと転倒防止金具
エコキュートには、耐震性能を示す「耐震クラス」が設定されています。
・耐震クラスS 震度7相当の揺れにも耐えうる設計で、現在の主流となっています。
・転倒防止金具 タンクを建物や壁に固定する転倒防止金具が正しく取り付けられているか確認してください。
・補強の有無 古い設置基準で施工されている場合、金具の追加や交換を検討することをおすすめします。
3-2)基礎工事の施工品質確認
機器自体の性能が良くても、土台となる基礎が脆弱であれば意味がありません。
・コンクリートの厚み エコキュートのタンクは満水時に500kg以上の重量になります。これに耐えられる十分な厚みと広さのコンクリート基礎が必要です。
・アンカーボルトの固定 基礎とタンクを固定するアンカーボルトが深く、強固に打ち込まれているかどうかが、地震対策の要となります。
④エコキュートの地震時の備えとしてのメリット

地震などの自然災害が発生すると、停電や断水によって普段どおりの生活が難しくなります。特にお風呂や洗濯、トイレなどに必要な「水」の確保は大きな課題です。
そんな災害時の備えとして注目されているのがエコキュートです。エコキュートは省エネ給湯機として知られていますが、実は災害時にも心強い機能を備えています。
4-1)エコキュートは大容量の貯湯タンクを搭載
エコキュートはヒートポンプでお湯を作り、貯湯タンクにためて使用する給湯機です。
一般家庭向けでは、
・370Lタイプ(3-4人の家族向け)
・460Lタイプ(4-5人の家族向け)
・550Lタイプ(6人以上の家族や二世帯住宅向け)
などの大容量タンクが一般的です。
つまり、常に数百リットルのお湯や水がタンク内に蓄えられている状態となります。
4-2)地震による断水時に生活用水として活用できる
地震後は水道管の破損などにより、断水が発生することがあります。
エコキュートの貯湯タンクには大量の水が蓄えられているため、非常時にはタンク内の水を取り出して利用できます。
活用例
・トイレの洗浄水
・掃除用の水
・洗濯用の水
・手洗い用の水
特に断水が長引いた場合、自宅に数百リットルの水がある安心感は非常に大きなものです。
4-3)飲料水の備蓄量を補える
災害時には1人あたり1日3L程度の飲料水備蓄が推奨されています。
エコキュートのタンク内の水はンク内に長時間貯留されており、消毒用の塩素が消失している可能性があるため基本的に飲用には推奨されません。ですが生活用水として使えることで、備蓄している飲料水を飲むことに集中できます。
その結果、飲料水の消費を抑えられるというメリットがあります。
4-4)停電復旧後は比較的早くお湯を確保しやすい
地震発生後、ライフラインの復旧は地域によって異なりますが、多くの場合はガスよりも電気の方が早く復旧する傾向があります。
エコキュートは電気でお湯を作るため、停電が解消されれば再び給湯が可能になります。
また、タンク内に残っているお湯があれば、停電中でも一定期間はお湯を使用できる場合があります。
※機種や設置状況によって使用条件は異なります。
⑤災害への備えを重視するならハイブリッド給湯機もおすすめ
エコキュートは貯湯タンクに水をためているため、断水時の生活用水確保に役立つという大きなメリットがあります。
さらに、防災性能と日常の使いやすさを両立したい方には、ハイブリッド給湯機もおすすめです。
ハイブリッド給湯機は、電気のヒートポンプとガス給湯器を組み合わせた高効率な給湯設備です。普段は省エネ性の高い運転を行いながら、災害時には状況に応じて運転できるメリットがあります。
5-1)ハイブリッド給湯機が災害時に役立つ理由
1.停電復旧後にお湯が使える可能性が高い 自然災害では、電気・ガス・水道の復旧時期が異なることがあります。ハイブリッド給湯機は電気とガスの両方を活用するため、ライフラインの復旧状況に応じて給湯を再開しやすいのが特長です。
2.タンク内の水を非常用水として活用できる ノーリツのハイブリッド給湯機「HPHB R290」「ユコアHYBRID」には貯湯ユニットが搭載されており、災害時にはタンク内の水を生活用水として利用できます。断水時のトイレや掃除などに活用できるため、もしものときの安心につながります。
3.停電時対応でお湯が使える機種も 太陽光発電パネルや蓄電池があれば、停電とガス停止が同時に発生した場合でも、ヒートポンプを運転し、お湯をつくることができます。
大規模な停電の発生やガスの供給がストップした際でも、お湯を使える可能性があるため、災害への備えを重視するご家庭から注目されています。
過去のブログでハイブリッド給湯機の災害時のメリットについて詳しくご紹介しています。ぜひご参考ください。
ブログ│ガス給湯器・石油給湯器の修理・取替工事はライフプラス
⑥まとめ
地震大国である日本において、エコキュートは単なる給湯設備以上の価値を持っています。災害時に慌てないためには、日頃から非常用取水の手順を確認し、耐震対策が万全かチェックしておくことが重要です。
また、エコキュートは日常的な省エネ効果だけでなく、災害時の備えとしても大きなメリットがあります。
エコキュートの防災メリット
・数百リットルの水を備蓄できる
・断水時の生活用水として利用可能
・飲料水の消費を抑えられる
・停電復旧後にお湯を確保しやすい
・非常用取水栓で水を取り出せる
地震や台風などの自然災害への備えを考えるなら、エコキュートは「給湯機」であると同時に「家庭用の水備蓄タンク」としても活躍します。普段は意識しにくい機能ですが、万が一の際には家族の生活を支える大きな安心につながるでしょう。
給湯機器や厨房機器など住宅設備のお困りごとはライフプラスへ
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